ぽーぽーぽーぽぽぽーぽぽぽぽぽー
ぽーぽぽぽーぽーぽぽーぽー…
今日も、セリオはオカリナを吹いている。
僕があげた、オカリナだ。
セリオも、オカリナを気に入ってくれた様だ。
最近は、夕食後のくつろぎタイムに、こうしてオカリナを吹いてくれる。
もっとも、僕が喜ぶから、というのもあるかもしれないが…
僕自身は、このくつろぎタイムが結構気に入っている。
何をするでもなく、ただ、横になって、
静かにオカリナを吹くセリオを眺める、この一時が…
「では、最後に新曲を…」
「うん」
新曲といっても、セリオが作曲するわけではない。
他のジャンルの曲をオカリナ風(?)にアレンジして吹いてくれるというものだ。
ちなみにさっき吹いていたのもそういったアレンジバージョンのひとつだ。
「結局は笛」という認識がなくもないが、オカリナとなるとなぜかありがたい物に聞こえる。
「では…」
そう言って吹き始めたのは……
ポーポポーポポポー!ポポポーポポーポポポー!!
ポポポーポポーポポポー!ポポポーポポーポポポー!!
「…どうしましたマスター?いきなり突っ伏したりして。」
しれっ、というな。っていうか、なぜその曲を知っている!
「セリオ…その曲は止めとこうよ」
「そうですか……マスターがこの曲を聴きたい、と言われていましたから調べたのですが…」
そう言うとさびしそうに顔を伏せるセリオ。
むぅ…わかってやってるんじゃないだろうな(爆)
「そうか、わざわざありがとう、セリオ…」
そう言ってセリオをなでてやる。
「でもこの時間に聞くには勇ましすぎるよ、それは」
それに獅子だか龍だかよくわからん物が出てきそうだ。(謎爆)
「わかりました。以後気をつけます。」
実はさっきの曲が流れたとき、近所からもがたがたと物音がしてたけど…
まぁ、あえて言うまい(笑)
<あとがき>
こっちのほうが元ネタに近い。
オカリナの音が「ぽー」しかないのは、私のイメージの貧困さゆえです。(すいません)
元の曲がわかった人には!・・・まぁ、何もありませんが(爆)