・設定資料・


*登場人物紹介

・フーイ・グリック
 種族:人間族、年齢:28歳、性別:男、職業:旅の吟遊詩人、技能:剣術6位級・精霊術3位級。
 旅の吟遊詩人を本業とする、流浪の剣士。あまり目立った事が好きでないので、冒険者仲間にもあまり顔が売れていないが、本人はそれを気にせずにマイペースに旅を続ける。
 剣術6位級はこの当たりでは並ぶほどの者が居ない程の腕前なのだが、それを表に出す事はない。それどころか、彼から進んで剣を抜く事はあまり無い。

・クティル・レイファム
 種族:人間族、年齢:29歳、性別:男、職業:賢者、技能:精霊術6位級・剣術3位級。
 流れの精霊術士。性格的に反対である筈のフーイとなんとなく馬が合うのか、いつの頃からか共に旅をするようになっていた。
 精霊術6位級はやはりこの辺りでは並ぶ物がいない腕前の筈だが、クティルもそれを表に出す事はしない。

・メイム・アロー
 種族:半妖精族、年齢:16歳、性別:女、職業:農家の娘、技能:精霊術3位級・剣術3位級。
 辺境の村「レアル」に住む半妖精の娘。本人は意識してはいないのだが、かなりどじでおっちょこちょい、またすぐに転ぶと言う得意技を所有している(笑)。
 父親がかなりの剣術の使い手であり、母親が妖精族で精霊術士としてもかなり力が有ると言う事もあり、彼女自身もその血を受け継いでいて、才能はある。しかし、冒険に出ると言う事を全く考えていなかったためか、そのレベルは低いまま。


*各種参考資料

・「ウィンド・ヴォイス」の世界観
 頭の中で思い描いているのは、どちらかと言えば中東の雰囲気。なにせ冒頭で出て来たのが砂漠だからねぇ。
 とはいえ、まだまだ突き詰めればいろいろな設定が浮かんで来そうな気もしますが、今の所特にこれといって思い浮かんでいないのが実状(苦笑)。
 そうですねぇ・・・「天空騎士物語」と対比させてみると、まずこの世界は純ファンタジー。機械文明の入り込む余地はありません。
 それから、剣術に二つの体系があります。これは別な所で説明しますが。
 そして、どちらかと言えば精霊魔法(この作品では「精霊術」と言う表現を使っています)が発達していて、それ以外の魔法に関してはそれ程発達していない(いわゆる「魔法使い」が使う魔法とか、「僧侶・神官」が使う魔法とか)。
 又、どちらかと言えば、ESP的な要素が多いに絡んできて、それを総合して「魔法」と呼ぶ。そう言った感じだと思ってくださいませ。

・剣術体系
 先ほど、剣術は2つの体系があると説明しました。では具体的な説明をば。
*その1:通常的な剣術
 これは、別に何の特徴もありません。鋼を鍛え上げた剣を振るい、敵を打ち倒す。普通一般的に剣術と言えばこれの事を指しますね。
*その2・精神剣術
 フーイが所有している剣術はこれに分類されます。「柄」に当たる物を構えて精神集中を行い、柄の先に思念力によるエネルギーを集積させて剣を形作る。そう言った剣術です。
 但し、これは非常に疲れるので、柄の部分に魔力を付与して、精神力を増幅させるブースター的な効果を持たせているのがほとんどです。希に、そう言った媒体を必要とせずに剣を実体化できる人物が居るらしいです。

・魔法体系
 この世界で一番発達しているのが「精霊術」だというのは、先ほどの説明でもした通りです。
 この世界では、万物に精霊が宿るものと考えられ、その力を引き出す事によって精霊術が使える、と言う設定です。
 まあ、取り敢えず「地水火風」は当然として、それ以外にも「砂・光・闇・雪・植物・各種金属・精神」等々、上げていくときりが無いのでこの辺で止めておきますが、まあそう言った、この世界を構成する全ての物に精霊が宿っていると言う事になっております。
 それらの精霊の力を借り受け、具体的な効果をどう表すかを「言葉」で示して発動させる。それが、この世界での魔法の使い方です。
 故に、どんな人でも精霊術士になれる可能性はあります。フーイが精霊術3位級を所有しているのもそう言った理由からです。

・「?位級」と言う呼び方
 早い話、その技能に精通しているレベルです。
 通常のファンタジーでは己のレベルなんて解る訳有りませんが(解る物語も有るけどね(笑))、この世界は具体的な数字で解ってしまいます。
 で、それをもって「免許皆伝」等の判断基準とされています。
 一応、設定では「0位級」は技能無し、「1位級」で初心者レベル、だんだん上がっていき、「10位級」がこの世の限界といわれていますが、実際に「10位級」の技能所有者は今の所伝説だけで実際に居ると言う話は聞きません(と言う設定(笑))。

・種族
 通常のファンタジー同様、この世界には人間以外の種族が存在します。まあいわゆる「デミ・ヒューマン」と呼ばれる者達ですが、この世界ではそんな呼び方はせずに、まとめて単純に「妖精族」と呼び習わしております。
 早い話、「エルフ・ドワーフ・ホビット」の事なのですが、それぞれの住む場所を属性とし、それぞれ「森の属の妖精族・地の属の妖精族・草の属の妖精族」と呼び習わします。
 これら以外にも種族は存在しますが、それらは大抵「モンスター」に分類される者達なので、ここでは省略。