「『トンボ』で小咄一つ」
(Episode:HM−12a1・真理(オリジナルキャラ)(ToHeart)/掲示板掲載SSシリーズ・6)
つい最近、トンボが飛んで居るのを見かけまして。
う゛〜ん、北海道はもうすぐ秋だねぇ・・・の様な事を掲示板で描いていたら。
フッと思いついた、こんな情景。
真理「・・・・・・(ぽかーん)」
浩之「・・・お、どした、真理? 空見上げてぽかーんとして?」
真理「あ・・・浩之さん・・・」
浩之「どっこらしょっと(真理の隣に腰をおろす)。何か見えるのか?」
真理「あ、あのっ、・・・と・・・」
浩之「と?」
真理「・・・と、トンボさんがいっぱい飛んでいるのが見えます・・・」
浩之「おお、そう言えば、もうそんな季節か〜」
真理「・・・・・・浩之さん?」
浩之「ん? どした?」
真理「あのっ、あのっ、・・・お空を飛ぶって、どんな気持ちですか?」
浩之「ん〜、そりゃあ難しい質問だなぁ〜。オレも飛行機でしか空飛んだ事ないし」
真理「そ、そうですか・・・」
浩之「でもな」
真理「?」
浩之「飛行機で空を飛ぶと、眺めが良くて気持ちいいぞ〜。雲は下に浮かんでいるし、空がどこまでも続いていて、手を伸ばせば届くみたいだし・・・」
真理「わあ・・・・・・」
浩之「・・・そうだな、今度、何かの時にでも、一緒に飛行機、乗るか?」
真理「え? えっと、その・・・・・・」
浩之「ん? どした?」
真理「・・・は、はい。ごいっしょ・・・させて下さい・・・(ぽっ)」
浩之「よし、じゃあ、約束な」
真理「・・・はい(にっこり)」
ん〜、何かすっかり、マルチよりもこのマルチの妹、気に入っております。