「国外向け」
(Episode:HMX−13・セリオ(ToHeart)/投稿作品/投稿者:北村信治さん)
「ハーイ!ヒロユキ!!」
そんな声と共に俺は突き飛ばされた。
「運命的な出会いネ!」
やれやれ、またかと思って見上げた先には・・・
「あれ?セリオ・・・か?」
レミィではなく、白のパ・・・じゃなくって!
パツキンポニーテールのセリオがニコニコしながら立っていた。
「イエース!I’mセリオネ!!」
なんか妙にテンション高いし・・・
なんでも海外向けのボディの試作が出来上がったのでそのテストをすることになったらしい。
サテライトシステムで遠隔操作しているって言ってたけど・・・
うむ、確かに胸がでかい・・・じゃなくて、背もちょっと高い。
ころころ変わる表情も相手がセリオとなると新鮮だ。
しかし・・・
「なあ、セリオ・・・」
「なぁに、ヒロユキ!」
「そのしゃべり方・・・何とかならんのか?」
そうなのだ。
なにがおかしいって、そのエセ外人丸出しのしゃべりにオーバーアクションは違うと思うぞ。
「ホワッツ?データベースによると、アメリカンはこういうトークをしないとのーさんきゅーねっ!!」
「うそおっしゃい!」
誰だ、そんなデータ入れた奴。