「『衛星(ほし)の贈り物』〜喜ばれるとは限らない〜」
(Episode:HM−13・量産セリオ(ToHeart)/「星の贈り物」続編/投稿作品/投稿者:桐原 瞬さん)
一方その頃…
新しい情報のDLを済ませたばかりの量産型セリオを有する、とある家庭でのことだった。
風呂上がりの少女(小学生)が、リビングへと駆け込んできて
女の子「セリオちゃ〜ん!」
量産型セリオ(以下「量セリ」)「−はい、何でしょうか」
膝をついて迎える量セリの頭に抱き付いて、
女の子「えへへっ!ね、どう?」
量セリ「−?」
女の子「あったかくてきもちいいでしょ?」
量セリは、「ふっ…」と笑みを浮かべた。
量セリ「−あのお方に比べれば、赤子も同然…」
女の子「(ビシッ…!)」
量セリ「−…???」
女の子「そ…そんな…(・o・)ハッ! さてはお兄ちゃん!!」
そう。彼女の兄は熱血なコミックを多数所有しており、「漢とはこーゆーものだ」などと言いながら量セリにそれらをよく読ませていたのだ(笑)。
女の子「お・に・い・ちゃんッ!!!」
超強力絶対無敵なオーラをまとって立ち去る少女の姿に、量セリのメモリには新たな情報が書き加えられた。
「『漢』は性別に関わらない」
とっぺんぱらりのぷう。
「衛星(ほし)の贈り物」〜喜ばれるとは限らない〜
Fin.
…おいおい(^_^;