「どこでもいっしょ、『セリオの場合』で小咄一つ」
(Episode:HMX−13・セリオ・来栖川 綾香(ToHeart)/掲示板掲載SSシリーズ・12)


 つい先日(と言っても、既に半月程度たっておりますが)、どこでもいっしょを手に入れまして。
 ま、某所の常連さんの「世代交TAI」さんの影響なのは否めませんが(笑)。
 んで、いろいろと言葉を教えていたら、つい先日トロがこんな事をしゃべりまして。
 そこで思いついた掲示板SS。


 どこでもいっしょを、セリオにやって見た。
 案の定、トロにいろいろと振り回されていたらしい。
 可愛い奴め(笑)。


 そんなある日の事。
綾香「ひーろーゆーきー!」
浩之「き、気味悪い声出して来るんじゃねぇよ! 一体どうしたって言うんだ?」
綾香「あのねぇ、セリオにポケットステーション貸したの、あんたでしょう?」
浩之「それがどうかしたか?」
綾香「貸す相手の事を考えて見てよね。全く、おかげでいろいろ困った事が起きて居るんだから。この前だって・・・」


セリオ「綾香お嬢様」
綾香「ん? どうしたの、セリオ?」
セリオ「綾香お嬢様が良く行かれる、旭川の秘密のお店って、どんな所です?」
綾香「はぁ? 旭川って、北海道の?」
セリオ「はい、そうです」
綾香「う〜ん、私、旭川って行った事無いんだケド」
セリオ「え!? 本当ですか?」
綾香「そんな事でウソ付いても仕方ないじゃない。でも、その話しって、何処から出て来た訳?」
セリオ「これです」

 セリオ、おずおずと手を出す。その上には・・・

綾香「ポケットステーション? あ、今流行のあのゲームね、コレ」
セリオ「はい。それで、今朝見て見ましたら、トロさんがこんな事をおっしゃいまして・・・」

トロ「旭川にね、綾香が良く行く秘密のお店があってね、味わいオレをおごってくれるんだって〜。トロもおごって欲しいにゃ」

セリオ「・・・と言う事でしたので・・・」
綾香「・・・はぁ。セリオ、コレ貸してくれたの、誰?」
セリオ「浩之さんです」


綾香「と言う訳。解った?」
浩之「・・・くっくっくっ、セリオらしいなぁ(笑)」
綾香「そこ! 笑い事じゃない!」
浩之「まあまあ、あいつの性格だからそうなんだろう? 大目に見てやれよ」
綾香「・・・その原因を作ったって自覚が無いようね・・・」
 ゆらりと立ち上る、殺気。
浩之「う、ま、まあ、今回は流石にまずかった・・・かなぁ・・・って」
綾香「まずいわよっ!」
 オレが最後に見たのは、上段から振り下ろされる綾香の足の裏だった・・・。


 しかし、「どこでもいっしょ」に振り回されるセリオって、何か良いかも(笑)。

 あ〜それと。
 私がToHeart等の二次創作に手を出して、この作品で30作品目となりました(Web上に公開した分だけで数えて。売り物・リレーSSはのぞく)。
 考えて見たら、ToHeartのSS書くようになって、約1年7ヶ月。ん〜、執筆ペース、早いのか遅いのか良くわかりませんな(笑)。
 しかも、いろいろと努力してはいるんですけど、何か初期の頃からあまりSS書きの腕って上達していないような気がするし・・・(汗)。

 ま、あれこれ考えても仕方ないですしね。
 コレからものんびりと構えて、自分の書きたいSSを書いて行こうと思います。

・1999/09/25:若干の修正後、HTML化、掲載。