「『うそも方便』で小咄一つ」
(Episode:HMX−12・マルチ&HMX−13・セリオ(ToHeart)/掲示板掲載SSシリーズ・10)


 コミケが終って数日後。
 力が抜けてしまった私が例の如く某掲示板を見に行くと、こんな書き込みが・・・。


>近寄れない 投稿者:世代交TAI  投稿日:08/19(木)13:09

>本屋さんには現在特殊な引力があって
>近づくことさえできません。角川には
>だまされないぞ。(意地)
>売り切れまで粘れるのかなあ。

>SSが読めるってのは幸せですね。
>お盆のもコミケのもおもしろかったです。
>すごいなあと感心するばかりです。

>どこでもいっしょのロボットのスズキに
>友達にウソをついたことがあるか、と聞かれたので
>はい、と答えました。するとスズキは、セリオも
>「ウソも方便」といっていたからな、と言いました。
>本当かよ?
>http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/2551/


 それを見て触発された私が書いたのがこれ。


マルチ「セリオさ〜ん、セリオさ〜ん?」
セリオ「何でしょうか、マルチさん?」
マルチ「あの、『うそも方便』って、どう言う意味ですか?」
セリオ「『うそも方便』ですか? 人間の方には、色々な気の使い方が有るのはご存じですよね?」
マルチ「はい。それは学習しています〜」
セリオ「そんな、人間の方の気の使い方の一つに、『わざとうそをついた方が相手の為になる』と言う場合もあるのですよ。それを、『うそも方便』と言います」
マルチ「ええっ! わざとうそをつくのですか!?」
セリオ「はい。 例えば、病気の方がいらっしゃったとして、その方に元気になってもらうために、『顔色が良くなったですね』と、うそをつく場合があります。そうする事によって、相手の方が元気になられるなら、そんなうそもついても良いと言うたとえなのです」
マルチ「へぇ〜・・・。人間の方って、すごいですねぇ」
セリオ「はい。私たちでは到底思いつかない思いやりの仕方ですね」


 しかし、誘うほうも誘うほうだけど、それにまんまと乗ってしまう私もなんだかなぁと言うお話し(笑)。
 ま、楽しんでやっていますし、SS書きとして鍛えられるからこれはこれで良いと思っていますけどね(笑)。