完全攻略した現状で感想を述べさせてもらいますと、一言で云えば「腹八分にちょっと満たない感じ」。
もう少し味わいたいけど、残念ながら食べる物がもう無い。要するにやや物足りない所が散見される感じがします。
いくつかのシナリオで、話的に「え、そこで途切れるの？」という部分がある所がありまして。流石にきつめのクリエイトスケジュールだったみたいですが、シナリオライターさん力尽きたのかなと、要らぬ心配まで浮かぶ感じですね。
一番変だと思ったのは、千早視点なのに「優雨ちゃん」とちゃん付けで書かれてる所。千早は優雨の事は呼び捨てにしていましたしね。そんな所が気がついただけで２カ所ほど。
あと、千早視点の話の進行中な筈なのに、なぜか第三者視点の枠になってる所が数カ所。まあこれは単なるバグなんでしょうが。

全体的な話はまあ悪くはないとは思いますが、最大の問題点は「おとボク」と「おとボク２」をプレイしただけではおとボク２中で意味の解らない、と云うか通じない部分がある事。
これはメディアミキシング、とでも云うんですかね、ドラマＣＤや小説などに展開している全てが「正史」として取り入れられていると云う事なんでしょうけど、それらを知らない人達には何のこっちゃ、な部分が多々あると思います。
例えば薫子の二つ名「騎士（ナイト）の君」。例えば体育祭での瑞穂が残した伝説。
他にもいくつかありますが、明確にそれらの「続編」であるにしても、この辺は少し配慮が必要だったのではないかなと云う気もします。

そんな訳で、総じて点数を付けるとすれば…７５点。
上で上げた「腹八分にちょっと満たない」感じでこんな点数にしました。
まあ何て云いますかね、良くも悪くも前作を超える事は無かった、と云う事でしょうか。それだけ「おとボク」のインパクトは大きかったと云う事でしょうね。
まあ決して今回のがダメ、と云う訳では無いのですが。
この分の補完は、やるきばこ３とかに期待する事にしましょう。