ヨコハマ世界における「銃」と言う物について
(書いた日:1999/06/27)


 第60話「青い服」の中で、ココネが「9ミリ電気弾」と言う話をしていましたが。
 コレを見てどう思うかって言うのは、人それぞれだと思うのですが、職業軍人なんて殺伐とした職業をやっている私としては、思わず「おやっ?」と思ってしまった訳でして。
 大きさ・形・規模・その他を問わず、武器と言う物は多かれ少なかれ、「向けた相手を殺す」と言う観点の下に作られています。まあ、麻酔弾とか言う物は例外としますけど、たとえ9mm拳銃でも、心臓や脳を貫通すれば、それだけでその相手の生命活動を停止させることができる訳でして。

 イヤ、こんな話題が「素」で書けてしまう辺り、イヤな職業に付いたなぁって後悔する時もありますけどね。まあそれは今の話には関係ないので、こっちへ置いておいて。

 「ヨコハマ世界」の場合、武器と言う物は「現代」と言われている今の世界のそれとは、概念的にかなり違った様相が有ると言う事がこの回の話からも伺い知れる事が出来ると思うんですよね。
 「9ミリ電気弾」。ココネと丸子の話によれば、「ビリッと来て、跡が残る、割りとシャレにならない弾」らしいですが、それでも少なくとも相手の命を奪う所までは行かないようでして。
 大玉の扱いと言い、弾の入っていないアルファの銃と言い、まあ「ヨコハマ世界」らしい武器の扱われ方と言えばそこまでですけど、結論から書けば、ヨコハマ世界の「銃」は、「殺傷よりも護身用に目的が限定され、それは必ずしも相手を殺傷しない」ものと考えられます。

 まあ、銃自体出て来た回数がやたらと少ないし、この世界を語るうえでキーとなると思われる割には出て来ている回数が少ないので、ここで語れる話はこんな所でしょうか。
 この話題に関しても、以後追加考察の予定です。

 ちなみに、ココネの銃を一寸観察して見た所、アルファの銃とはどうも形式が違うようです。
 何より、ハンマーと呼ばれる、弾を直接叩いて打ち出す機構が付いております。
 何となく自A隊の制式拳銃にも似てるなぁと思い、調べて見たましが全くの別物でした。
 コレに関しても、後日調査予定です。