・「アルファさんの日記帳」 1999年03月分・


雪はまだ残るけれど 投稿者:ケンケン  投稿日:03月29日(月)14時56分11秒

土曜は、友人の結婚式だった。
大学の同級生だった彼が、もう家庭を持つことになった。
一晩中馬鹿な話をして盛り上がっていたのが昨日のことのようだ。

少しの寂しさもあるけれど、この幸せは素直に祝福したい。
これからの道は平坦ではないだろう。
けれども、支え合える相手と出会えた彼が、本当にうらやましく思える。

そして今日、東京へ旅立つ知人を見送った。
北海道に来て、ともに時間を過ごし、なにかと世話になってきた人だった。
そのさまざまな思い出が、浮かんでは消えていく。

みな、新たな暮しに向けて一歩を踏み出す。
そのきっかけに、この時期はちょうどいいのかもしれない。
雪深く、寒さもまだ残る札幌で、一人佇み、春を待とう。
いつか、うららかな陽射しが差すことを信じて。

そして最後の日 投稿者:Holmes金谷  投稿日:03月22日(月)09時32分55秒

期日なんて物は、昔からいともあっさりと来る物と相場が決まっている。
レポートの提出期限、プログラムの納品期限、本の返却期限、等々。
気が付けば、僕の転出も明日に迫っていた。

転勤が正式に決まってから、残った時間で何が出来るかをずっと考えていたけど、
結局何も出来ずに終ってしまったような気がする。
じゃあせめて、その分は向こうに行ってから何かをやろうと、最近思う様になった。

まだ先は全然見えて来ない。
今はいいけど、2年後・3年後・・・5年後なんて想像すら出来無い。

それでも、僕は歩きつづけるだろう。
いつの日か、生まれ故郷であるこの旭川の地に帰って来れる事を夢見つつ。
今は、しばしの別れだ。

別れの言葉 投稿者:Holmes金谷  投稿日:03月15日(月)09時53分20秒

永遠の別れではないが、昨日、親と別れを告げて来た。
理由は、転勤により離れるからだ。
昨日久しぶりに一家そろって食事をする。いろんな話が飛びだすが、やはりと言う
か、両親は何となく寂しそうであった。

そして、暇を乞い家に戻る。
父親が去りぎわに送ってくれた一言。
「お前の好きな事をやればいいよ」
何よりその一言が嬉しく、寂しかった。

愛しき君よ 投稿者:HIRO  投稿日:03月15日(月)02時15分17秒

君よ、その磁器のごとく美しき躯はまた私を外の世界へ誘(いざな)う
そして、その美しくも力強き風貌は、また私を虜にする
君よ、貴方に出会ったあの、暑い日から私は狂ってしまったのかもしれない。
日を増すごとに美しくなる貴方に愛しさは増し
現在(いま)では貴方の存在しない生活は考えることすら出来はしない。
君よ、もし叶うのであれば永遠(とわ)にボクと供に...

以上はおいらの愛車「震電」(MTB)へ捧げる言葉です。
携帯用ポンプを装備し、またカッコよくなった彼と走る
のが今一番の楽しみです。今日は何処へ連れて行ってくれるのかな。

愛機 投稿者:MAXI  投稿日:03月14日(日)20時44分38秒

実に1年ぶりくらいに、愛機であるP社製のMTBの整備をした。
今回の整備はどっちかと言うと組み替えと行った方が正確だった。
さて、愛車も直った事だし、雨が上がったら久しぶりにこの相棒と一緒に
学校まで乗って行ってみようと思う。

もうすぐ 投稿者:masterpiece  投稿日:03月14日(日)04時43分58秒

うわっ
すごい風。
気をつけてないと身体ごともっていかれそうになる。

あ、そうか。
これが、

ハ・ル・イ・チ・バ・ン

風の香り 投稿者:YASUHARA  投稿日:03月02日(火)23時23分24秒

窓を開けると風に乗って芳しき香り。
ああ、春なのだ。

自転車で出かけたとき、ふと周りを見れば梅が結構咲いている。
ああ、春なのだ。

 投稿者:Holmes金谷  投稿日:03月02日(火)20時18分53秒

最近、仕事が終って職場を出る時に、決まって空を見上げる事が多い。
転勤が決まってからは少なからず心揺れている部分が有るので、なおの事。
夜の空を見ると、少し心が落ち着くのを感じる。そして、家路につくのだ。

今日、職場を出ると、外が妙に明るい。
ふと見上げたその先には。
「・・・あ・・・」
まるい月がぽっかりと、ちぎれた雲に光を一杯あてて浮かんでいた。
そうか、今日は月齢から満月に近いんだ。
明るい夜道を、きょうは歩いて帰る。
気のせいか、少しだけ足取りは軽かった。

かげろう 投稿者:MAXI  投稿日:03月02日(火)10時16分00秒

目の前に4000mの石の道がある。かげろうの向こうに揺れる六甲山系
頭上をけたたましい金属音が通過し、鉄の翼を持った鳥がそこに降り立つ
そこはかつて世界への窓口であったが、今ではこの島国をめぐる旅路への門
石の道を新たな巨鳥がゆっくりと進んでくる。そしてそれは、陽炎の向こうへと
走り去り、虚空へと消えていった

2月31日てろてろ曜日 投稿者:次郎  投稿日:03月02日(火)00時15分38秒

■2月27日
ふと…腕時計の秒針が止まっているのに気がついた。
昨晩の7時40分を指したまま…。
しかたなくそのままの腕時計を持って日本橋に出かけた。
どこかの時計屋で電池交換してもらおう。
しかし、メーカー不適応でなかなか交換できる時計屋が見つからない。
結局この日は、時間のわからない中で日本橋を徘徊した。
初めの頃はやはり癖なのだろう…ふと止まった腕時計に目が行ってしまう。
そのうちに時間を気にしなくなってくる。
ゆっくりとした時の流れに浸って…

■2月28日
仕事にも差し障りがあるので、なんとか電池交換しようと、
電話帳で調べて電話で確認後出かけた。
近所…というかマンションから300メートルも離れていない場所に
小さな時計屋があったのだ。
入るや初老に差し掛かった中年紳士と小型犬が迎えてくれた。
腕時計を手渡すや、主人は奥に引っ込んで作業に取り掛かる。
吾輩は椅子に腰掛け、とっとっとかけ回る子犬の相手をしながら待っていた。
「明日1日になるように、日付け31日にしておきましたから」と
息を吹き返した腕時計を差し出す主人に、
代金とともにお礼を述べ店を後にした。

■2月31日
天気も良かったので、たまっていた牛乳パック50枚余りを
自転車のかごに入れて、
資源回収してくれるちょっと遠くのスーパーに出かけた。
時計屋を出た瞬間から吾輩は、
2月31日というありうべからざる時間を楽しんでいる。
誰もが28日という日を生きている中、
吾輩だけは31日という日を…なんでもないごく当たり前のように生きている。
ちょっと得した気分を味わう。なんだか嬉しくなってくる。
そんな想いで自転車を走らせる。

てろてろの時間なのかもしれない。