・「アルファさんの日記帳」 1998年11月分・


夜8時のため息 投稿者:Holmes金谷  投稿日:11月30日(月)21時09分46秒

仕事が終わり、肩の力を抜く。
凝り固まった身体をほぐして、帰る支度に取り掛かる。
外に出て、空を見上げたら、灰色の雪雲で被われている。
この時期は晴れている日の方が珍しく、星空なんて滅多に見られない。
吐く息の白さを感じながら、30cm以上積もった雪を踏みしめ家路につく。
ふと時計を見ると、既に8時を回っていた。
最近は何時もそう。
一つ溜め息をついてから、家の鍵を開ける。
さて、これからもう一仕事。

雨の街 投稿者:せんかく  投稿日:11月30日(月)19時13分16秒

授業中ずっと寝てたらいつのまにか夕方。
今日は100分授業で、たっぷり4時限まであったので、
外はすっかり暗く、おまけに雨がふっていた。
買い物があったので、街へ出た。
黒い空から降ってくる雨は、黒いアスファルトをさらに黒くしていた。
だけど、クリスマスの準備をしている商店街は白。
学校からの帰り道、とびきりの笑顔で笑う子供たちは、クリスマスプレゼントを思案中。

一瞬の赤 投稿者:せんかく  投稿日:11月29日(日)20時07分53秒

今日は、久しぶりにいい天気だった。
眠い目をこすって顔を洗ったとき、とびきりの青で目が覚めた。
服を着替えて駐車場へと向かう。
お日様は優しく、車の上の猫は気持ちよく寝ていた。
めずらしく日本海はおだやかで、潮風が心地よく頬をなでる。
やがてお日様と風が帰ってしまうと、夕凪の時間。
今までお日様がいたところは赤。
そのまわりを青が囲み、その青は外側ほど深くなっていく。
いつのまにか開かれた星のダンスパーティは、主役の月が出てきていっそう賑やかになっていた。
気がつくと赤はなくなって、そこには限りなく深い青が、月と星の舞台になっていた。

(無題) 投稿者:ハネG  投稿日:11月28日(土)04時19分19秒

星見会  はく息白む  山の上

流星雨 投稿者:Holmes金谷  投稿日:11月18日(水)20時27分00秒

流星雨 代わりに降るは 白い雪

願い 投稿者:NEMO(船長)  投稿日:11月18日(水)19時33分22秒

星を見るために車を走らせた。
晴れる保証も無く、ただやみくもに東を目指した。

「行けなくなった友達の分も見たい」
ただそれだけの願いで。
願いは半分だけかなえられた。
一人で見る流れ星はとてもきれいで、寂しかった。
「一緒に見たかったな・・・」
一人つぶやきながら。

雪が降る 投稿者:Holmes金谷  投稿日:11月17日(火)21時20分14秒

雪が降る。
音もなく、ただ風に乗って。
聞こえてくるは、ただ風の音と我が雪踏みし音のみ。
今日は、積もるのだろうか。

こんな日に・・・ 投稿者:NEMO(船長)  投稿日:11月17日(火)11時55分51秒

「雨よ・・・降れ」と祈ってた。
さっさと降って星空を見たいから。
でも、泣きたい気持ちを我慢するかのように、
空は灰色のまま。

夜になって
「さっさと晴れなさい」と祈るに違いない。
そう、今日は32年ぶりの流星群の日。
たまには願いをかなえてよね。

久しぶりに 投稿者:Holmes金谷  投稿日:11月16日(月)20時31分39秒

久しぶりに、真面目に勉強をする。
今週は、金曜日に試験があって、それの勉強の為の一週間だ。
「まあ、一回じゃあ受からんかもな」
先輩はそう言う。
だけど、折角のチャンスをどうせなら生かしたい。
これが、最初で最後のチャンスだろうから。

紅茶を飲みながら 投稿者:ケンケン  投稿日:11月16日(月)13時49分07秒

好きな歌手の歌を聴く。
篠原美也子という、まだまだマイナーなうたうたい。
アーティストという言葉の似合わない、そんなひと。

最近のリズムの聞いたメロディーや、安っぽい歌詞がオンパレードする中、
この人の歌はどこまでも実直で、心に響く。

愛や恋などを歌ってもいるが、この人の詞の主眼は、あくまで「弱さ」。
その弱さとどう向き合い、どう生きていくのか。
そんなメッセージが、ひしひしと伝わってくる。

「泣かないで あなたの痛みは あなたしか抱きしめられない。
 誰かのようには 誰一人 生きて行く事は出来ない。」(〜Dearより)

失望した時、打ちひしがれた時、どうにもならなくなった時。
彼女の歌を聴いて自分の思いを確かめる自分がいる。

まだ歩ける。まだ生きている。それだけで十分幸せなことなんだ。
そんな当たり前のことに気づき、そして、僕は今日を生きる。

仕事を終える時に 投稿者:NEMO(船長)  投稿日:11月12日(木)13時33分44秒

仕事を終えて一息ついて。
そのあと、残りの後始末をするのが好きだ。

一人で、仕事の達成感にひたりつつ、冷めていく感じ。
明日から、また普通の生活に戻るけど、
今日だけはうわついた心で。

秋の便り 投稿者:ケンケン  投稿日:11月07日(土)11時53分51秒

中国に留学に行った知り合いから手紙が届いた。
いろいろと大変だろうに、こちらを気遣う言葉がうれしい。

気付くと、紙にペンを走らせていた。
書きたいこと、伝えたいことは幾らもあるけど、言葉が続かない。

それでも、とりあえず仕上げて、封筒に封をする。

「言葉じゃ伝わらない」気持ちと、「言葉じゃなきゃ伝わらない」気持ち。
手紙を書くことで、改めてそんなことを思う。

とりあえず、元気でありますように。

(無題) 投稿者:綾瀬雹  投稿日:11月06日(金)04時42分40秒

ふと左手に付けた腕時計を見る。針は10時20分を指していた。
「いかんっ!」
私は地下街から名古屋駅に向けて走り出した。ここからホームまでは結構な距離があるはず。
しかも切符はまだ買ってないし列車の出発まで10分無いはずだった。
肩に下げた荷物が重い。切れる息。

目の前に見えるみどりの窓口。置いて会った時刻表を見ながら切符を注文しようとすると。
「明日のご予約ですか?」・・・・何故に予約?

ふと上を見ると・・・・え!?「航空券予約窓口」??



そこで目が覚めた。
まったく、リアルでありながら妙な夢を見るものだ。

外を見たら 投稿者:Holmes金谷  投稿日:11月03日(火)12時57分37秒

外を見たら、初雪が降っていた。
ああ、もうそんな季節なんだね。
懐かしいような、ちょっと寂しいような、そんな不思議な感覚の、文化の日。